発達障害児の息子と、妻と僕と

発達障害グレーゾーンの息子の育児ブログです。

発達障害児と飛行機|持ち物や準備・座席などポイントまとめ

我が家には、発達障害グレーゾーンの息子がいます。

徳島県にある実家への帰省を含め、生まれてこれまで、10回以上の飛行機搭乗経験があります。

落ち着かない息子と飛行機に乗る際に実践しているポイントをご紹介します。

  

飛行機予約時のポイント

・飛行機の予約時間

 予約時間は、旅行の予定などハンドリングが難しい場合も多いと思いますが、

我が家では、昼寝の時間or食事の時間に合わせて予約をとるケースが多いです。

息子にとって「何もない時間」「自由時間」を作らない時間帯を選んでいます。寝てくれなくても、食事で時間稼ぎができると、それだけでとても楽になります。 

 

・座席指定

夫婦2人+息子の3人で移動することが多いですが、希望する条件は、

  • 2列席
  • とにかくなるべく前方
  • 近くに赤ちゃんマーク
  • トイレに近い
  • 3列になる場合、前方は死守
  • 前or後に座席がない

 全てを加味した条件で予約することが難しい場合、個人的にオススメは「とにかく前方」であること。着陸後に1分でも早く席を去りたいので、この条件は欠かせません。

 

 機内での過ごし方

・当日初めてみる絵本やおもちゃ

おもちゃは普段から好んでいるおもちゃを持っていくのはもちろん、その日初めてみる絵本やおもちゃを持ち込むようにしています。空港内の本屋さんでシールブックを買い足すこともあります。

 

スマホに事前動画DL

専用アプリを利用したり、スマートフォンで再生可能な映画を購入したり、機内モードでも再生可能な動画を事前準備しています。

JALは機内wifiの使用無料サービスを謳っておりますが、接続に際し記入事項も多く、またスピードも悪いので、完全に戦力外でした。(※2017年10月利用時、個人的感想)   

 

おすすめは「Amazonプライムビデオ」。

スマホタブレットに動画をダウンロードしておくと、インターネットがない場所でも動画を楽しむことができます。オフラインで見られるので、スマホ通信制限を気にする必要もありません。Amazonプライムビデオはファミリー作品が多いので、外出先で子どもにキッズアニメを見せることもできます。

 

・お菓子を食べさせる

お菓子を食べている時間は、意外と間が持つものです。

すぐに食べ終わってしまうものではなく、少しずつゆっくり食べられるようなものを意識して準備しておきます。

 

・ストローで飲めるジュース

機内サービスのジュースもありますが、離陸時の耳抜き用としてもストローで飲めるジュースは常備しておきましょう。

 

・書いて消せるお絵かきセット

 100円ショップにもありますが、何度もお絵かきできるので、携帯用に小型のものをバッグに入れておくと便利です。

 

といったように、ドラえもんの四次元ポケットのごとく、次から次へと道具を繰り出し、飽きさせないことが重要です。

 

搭乗までの過ごし方

・空港までの体力温存のため定額タクシー

羽田空港までは各社定額のタクシーがありますので、手痛い出費ではありますが、我々親側の体力の温存を重視し、お金で解決することもあります。。涙

また、空港までタクシーで1時間ぐらいのため、最近では息子は寝ていることも多いのですが、もっと小さい頃は敢えて寝かさず、機内でぐっすり眠るように仕向けていました。

 

・寝かさないでめいいっぱい遊ばせる

空港に着いたら、プレイルーム等で遊ばせて、ここでも機内で眠るように仕向けましょう。

 

・搭乗はなるべく最後に乗る

発達障害児はとにかくじっと座っていることが苦手なので、早めに機内に入っても地獄です。「小さいお子様連れのお客様は・・・」といった優先搭乗案内がありますが、他の方をどんどん優先してもらいましょう。

  

【おまけ】航空会社側で広がる発達障害への取り組み

昨年2018年頃から、各航空会社側でも発達障害への対応・取り組みが始まっているようです。 受け入れ側、更には他のお客さんにも発達障害への理解が深まっていくと、もっと気楽に空の旅が楽しめるのではと思います。

 

www.ana.co.jp

 

www.jal.co.jp

 

www.ana.co.jp

 

【ペアレント・トレーニング】発達障害児の育児に疲れたら

発達障害児の育児は、一筋縄ではいきません。

育児に疲れたな、大変だな、という経験は皆さんあるはずです。
そんな時には、一息ついてみてはいかがでしょうか。
本記事では、下記の内容を紹介します。

〜目次〜

 

 

発達障害児の育児は疲れるし大変

我が家の体験談

息子は今4歳ですが、これまでその時期ごとの大変さがあったように思います。

1歳半頃は「ベビーカーが嫌い」で、無理に乗せようものなら暴れ出すため、

外出時は常に抱っこでした。

その次は、癇癪と多動。2歳8ヶ月頃まで発語のなかった息子は、

やはり意思疎通が思うようにならなかったせいか、

家の中でも外でもひどい癇癪っぷりでした。

更に多動と合間って、外出時はじっとしておらずすぐに脱走を図り、

捕り押さえては癇癪で反り返り・・・の連続でした。

泣きわめいて地面に寝転がることもしばしば。周りの目もあり、本当に外出が苦痛でした。


そのトラウマもあり、遠出は決まって車移動で、息子とまだ電車で出かけたことがありません。

 

ある時、3家族でバーベキューをしたのですが、

他の同い年の子どもはちゃんと座って食べているにも関わらず、

息子は僅かばかりもじっとしていられず、そこからは延々と我々一家だけの散歩が始まりました。

みんなが楽しんでいる中、ずっと歩き回っていたのです。

なんとも惨めなことか。そんなエピソードは数え切れません。

 

また、発語があってからも、こだわりからくる癇癪は治りませんでした。

ちょっと自分の意図したことと異なると、途端に苛立ち、

攻撃的になることもありました。

 

こちらが特に頭にきたのは、天邪鬼を伴った癇癪でした。

息子の言うようにやると、そうじゃなかったと癇癪を起こし、

ならばどうすれば良いのか・・・とそんなやり取りが続き心底疲れました。

 

なぜ発達障害児の育児は大変なのか?

このように様々な難しさを抱える発達障害児の育児ですが、

より良く向き合っていくためには、その子の特性を理解し、

受け容れることが大切だと思います。

 

発達障害と一括りにしても、実はそれぞれに特性があります。

まずは、原因を理解することで対処法も見えてきます。

junior.litalico.jp

 

息子の場合、ASDADHD両方あるかと思いますが、

息子と向き合う中での1つの解決策として、

「見通し不安」へのケアというものがありました。

 

見通し不安の人は、急に予定を変更されることが苦手(嫌)です。

例えば、子どもが家で遊んでいる最中、そろそろ出かける時間になったから

おもちゃを片付けるよう指示、もしくはこちらが勝手に片付け始めてしまうことってあると思います。

しかし、子どもからしてみれば、それは親の都合であって、

なぜか急に邪魔されたように感じてしまうのです。

もし、自分が子どもの立場だったらどうでしょう。「いや、それなら先に言っておいてくれよ!」となるはずです。

 

発達障害児の場合、そのいきなり感がより強い不安となって悪影響してしまうので、

あらかじめ見通しを立ててあげると良いのです。

先ほどのシーンを考えると、親は何時に出かける予定なのか、

前もって子どもに伝えておくべきです。

「○○時に出発するから、時計の長い針が12の所にきたらお片づけしようね。それまで遊んでいいよ」とか、アラームが鳴るまでとか、事前に合意を得ることが重要です。

これは、短期の見通しのケースですが、我が家では、1日のスケジュールも事前に共有するようにしています。

 

これは息子の特性にあったやり方の1つですが、

同じようにそれぞれの特性にあったやり方があるはずです。

発達障害は決してその本人が悪い訳ではありません。

生まれ持っての特性として理解し、受け容れることが大切だと思います。

 


アレント・トレーニン

発達障害児の育児に疲れたあなたに、具体的な解決法をご紹介したいと思います。

アレント・トレーニングをご存知でしょうか。

アレント・トレーニングとは、その名の通り、親のためのトレーニングです。

育児、療育と、つい子ども側に目が行きがちですが、親のあり方1つで、同じ状況下に置かれても捉え方が違ってきます。

親自身も変わる必要があるのです。子どもに多くを求める前に、自分自身を見つめ直す良い機会になるのではないでしょうか。

 

h-navi.jp

 

【発達障害児向け】おすすめのおもちゃと効果的な育児活用法

発達障害の子どもにおすすめのおもちゃが知りたい。
ついでに、おもちゃを効果的に育児に取り入れる工夫や、効果的な片付け法も知りたいと考えていませんか?
本記事では、下記の内容を紹介します。

〜目次〜

 

発達障害をもつ4歳半の息子に、これまで実際に買って良かったと思うおもちゃをもとに紹介します。


■おすすめのおもちゃの紹介

ボーネルンド オリジナル積み木 カラー

対象年齢:1歳〜

息子が1歳の頃から、4歳半になる今もなお遊び続けているロングヒット玩具です。

もちろん、年齢に応じて遊び方は様々で、最初の頃は少ないパーツだけで車や家を作っていましたが、その後、どんどん高く積み上げる遊びをしたり、今となってはロケットやお城や空港など、かなり複雑な「建造物」と呼ぶに相応しいものを創作したりと、シンプルゆえに遊び方の幅が広いと思います。

色もポップで、かわいいのも良い所です。

 発達障害の観点では、

 造形模倣

 形(丸、三角、四角)や色(赤、青、黄)の認識

について、一緒に遊びながら学習することが出来ました。

 

講談社の動く図鑑MOVE

対象年齢:2歳〜(小学生ぐらいまで)

図鑑はまだ少し早いのではという印象を自分自身も持ちましたが、このシリーズはDVDが付いているので、ただ映像を流しておくだけで大丈夫です。

発達障害の観点では、息子は視覚優位なので、目から入ってくる情報の理解や記憶力が異常なほど高く、早い段階で興味・関心の世界が広がったと思います。

ちなみに、お気に入りは「人体のふしぎ」「宇宙」「恐竜」「魚(※特にサメ)」です。

子どもはどんどん吸収しますので、好きなことを伸ばすのに役立つと思います。

 

アンパンマン ことばずかん

対象年齢:2・3歳〜

言葉が出始めて、2語文、3語文へという段階で、色々な語彙や表現を増やすのに役立つと思います。絵や音声とともに、クイズ形式でも遊ぶことが出来るので、言葉への興味が広がります。

発達障害の観点では、クイズに正解するとアンパンマンのキャラクターが褒めてくれるので、それも嬉しさや楽しみの1つになっています。

 

※参考)こちらの商品ページ内ムービーも泣けます

www.segatoys.co.jp

 

ボーネルンド マグ・フォーマー

対象年齢:3歳〜

四角、三角のマグネットパーツを組み立てるのですが、乗り物好きかつ職人気質(物作り大好き)な息子には、この車セットが最高です。

発達障害の観点では、上記のように、遊びの中で好きなことを伸ばすという点かと思います。

 

レゴ(LEGO

対象年齢:4歳〜(大人まで)

実は僕自身が全く通ることのなかったレゴですが、友人からのプレゼントで息子が大ハマり。それにあわせて僕も大ハマり。笑 

レゴで作った飛行機が何機もあります。

発達障害の観点では、こちらも職人気質の息子には最高のおもちゃとして、遊びの中で好きなことを伸ばしてくれています。

 

■おもちゃ活用の工夫

ここまで紹介したおもちゃ自体で十分素晴らしいのですが、ここからは更に、発達障害児育児に効果的におもちゃを取り入れる工夫を紹介したいと思います。
それは、楽しみながら伸ばす。遊びながら成長するということです。


具体的には、我が家ではABAという療育法を生活の中に取り入れていますが、その強化子として「おもちゃ」を使うことが多いです。

強化子とは、謂わば「ご褒美」みたいなものです。

例えば「ご飯を残さず食べたら、図鑑のDVD見てもいいよ」など、何か課題をクリア出来た時のご褒美におもちゃが待ち受けているイメージです。

これは、大人も同じかと思います(僕の場合は、仕事終わりのビールです)。

 

おもちゃを買う時にも、こういった交渉ごとを息子と行うようにしています。

最近では、息子の交渉力も上がってきて驚かされます。笑

 

■おまけ 便利な収納グッズ


我が家で重宝しているのが、イケアの収納です。

発達障害児はとにかく散らかすので片付けも大変なのですが、視覚的にどのおもちゃがどこにあるのか分かり易いため、おもちゃのジャンルで片付ける引き出しを決め、仕分けのルールを共有しています。

【短期集中型で成功】発達障害児のトイレトレーニング法

 有効なトイレトレーニングの方法が知りたい、早くオムツを卒業したい。

あと、何か便利なツールがあれば併せて知りたいと考えていませんか?

本記事では、下記の内容を紹介します。

 

〜目次〜 

こだわりが強い、感覚過敏、言葉の遅れ。そんな発達障害をもつ我が子でも

3歳半で成功した、短期集中型の発達障害児のトイレトレーニング法を紹介します。 

 

■短期集中型ノーパントイレトレーニン

ずばり、我が家で成功したトイレトレーニング法は、短期集中型で、期間中はずっと

ノーパンで生活するというものです。

実際、昨年9月の週末3連休に、ずっとノーパンで生活したのですが、

あら不思議・・・たった3日でオムツが外れました!

 

実はそれまで、トイレトレーニングには苦戦していました。

昨年4月から保育園から幼稚園に転園したのですが、世間的には幼稚園入園までにオムツが外れていた方が良い、という声も聞いていたので正直焦っていました。

 

そもそも言葉の発達を中心に成長が遅れていたので、トイレトレーニングなんてまだ早いんだろうなと思いながらも、いや、せめて「下のお世話」ぐらいは手のかからない子にしてあげたい、という親心もありました。

そこでも劣等感を感じないように。

 

しかし、4月の入園までのタイミングにはもちろん間に合わず、

その先も、勝負は夏だ!(暖かいし、着替えもし易いので)と思いながらも、

ずるずると時は過ぎていきました。

 

この時期まで試みていたのは、トイレへ促す声掛けや、トイトレ用の布パンツでした。

この頃の息子の様子としては、徐々に

「トイレ!」と、

尿意や便意を示すところまではいくのですが、既に出てしまった後というケースが多かったと思います。

 

夏も終わり、このまま冬を迎えると、

来年までオムツ卒業は持ち越しになってしまうのでは・・・と危機感を覚えた我々夫婦は、

ついに腹をくくることにしました。

 

そして試したのが、どこからか耳にした

短期集中型ノーパントイレトレーニング法だったのです。

 

 

やり方は簡単。

①子どもをノーパンにさせましょう。

②適度にトイレへ促す声掛けをしましょう。

 (※おしっこの間隔が2時間空いたらトイレトレーニングスタートの目安ということなので、大体そのぐらいのイメージです)

③たとえ、そのまま漏らしてしまっても決して怒ってはいけません。

 次は出そうになったらもう少し早めに教えてねと、優しく伝えましょう。

 ※一番重要です。

④短期集中型なので、3連休等の少しまとまった休日を使って、その間は外出せずに家でノーパン生活を見守りましょう。

 ※短期間で密度の高い成功体験を作ることが重要です。

 

以上、あとは親の覚悟次第。

我が家も実際、2、3回そのままウンチが出ちゃってます。笑

我が子のウンチならかわいいもんです。楽しんで片付けましょう!

 

初めは半信半疑でしたが、2日目、3日目と過ぎていくうちに、次第に息子の事前アラートがうまくなっていきました。

そして、おしっこ・ウンチはトイレでするもの、というある種ルールみたいなものを身をもって覚えたようでした。

 

結果的に、見事にその3連休の3日間だけでオムツが外れました。

そこから2度とオムツに戻ることもありません。

 

この短期集中型ノーパントイレトレーニング法は、

共働き家庭には特におすすめです。

我々がそれまでなかなかうまくいかなかった要因として、成功体験を作れたとしても、どこか途切れ途切れだった点が挙げられます。

休日特化で、3連休はトイレトレーニングに捧げる気持ちで試してみてください。

 

■役立った「トイレトレーニング」ツールの紹介

①補助便座

まずは言わずもがなですが、補助便座は必須アイテムです。

色々な種類がありますので、好みに合わせて選びましょう。

 

②踏み台

我が家のトイレトレーニングのキーアイテムとして一番効果があったのが、実は「踏み台」でした。小さい子どもだと、便座に普通に座ると足が着かないので、ウンチの際に踏ん張りが効かず、トイレまで漏らさず行けてもその先が出ないことがよくありましたが、これが解決してくれました。

おしっこの際にも、ステップとして使っています。

 

③できたよシール

我が家では、トイレの壁に達成マップのような感じで貼って、トイレが出来たこと以外にも、何か出来たことがあればトイレにある「できたよシール」へと促すことで、トイレという場所に対して良いイメージを作る工夫をしました。

 

ノンタンのトイレ絵本

こちらも定番ですが、トイレに関する

事前理解を形成するための絵本です。



■その後の成長

オムツを卒業して早いもので1年ほど経ちますが、幼稚園でのトイレも全く問題無いそうです。外出時に漏らすこともありません。

 

更に驚くことに、オネショも全くしないのです・・・!!

その要因として、就寝前に必ずトイレに行ってから寝る、といった自分の中でのルールが

息子の中でしっかり守られているような気がしています。
それが結果として、更なる成功体験の積み重ねへと繋がっていると思います。

 

そして、今も変わらず、とにかく常に褒めることを意識しています。

発達障害育児|本当におすすめできる本8選

なかなか一筋縄ではいかないのは子育て全般に言えることですが、

こと発達障害児の育児においては、前提として発達障害への理解がそもそも必要です。 

通常の育児本だけでなく、発達障害に関する様々な本を読み漁った結果、

本当に役立ったと感じる本をここでまとめておきたいと思います。

 

 

15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることからぼくにしかできないことへ

(著者:岩野響/KADOKAWA

10歳で「アスペルガー症候群」と診断された著者が、その過敏な味覚と嗅覚を活かし

コーヒー焙煎士として生きていこうとする姿に希望を与えられます。

また、ご両親の向き合い方についても学ぶ部分が多く、障害を持っていても

自ら生きていくためにはどうすれば良いか、という

 

 

子育てプリンシプル

(著者:奥田健次/一ツ橋書店)

信頼する療育の先生にすすめられた1冊です。

子育てには色々な局面で判断に迷うことがあります。

そのような中で、「家庭のルール」の重要性を説いています。

社会に出て我が子を苦労させないためにも、家庭内での親の姿勢が問われている本です。

 

 

発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ

(著者:shizu 自閉症療育アドバイザー、監修:平岩幹男 医学博士・小児科専門医/講談社

ABA(応用行動分析)を利用した「言葉かけ」について、具体的な生活シーンにおける

事例をもとに分かり易く紹介されています。

発達・成長の段階に応じて長く使える本です。

ABAの療育を受けていますが、どうしても隔週1回1時間ほどなので、

このように毎日の生活の中で取り入れていくことが大切かと思います。

 

 

ポジティブ子育て 12のこころえ―発達凸凹の子のこころとことばを育む

(著者:ますながりさ/主婦の友社

残念ながら 諸事情により通うことは断念してしまいましたが、

一般社団法人ころんの代表理事を務める著者による、「ころん式レッスン」とも言える

ABAを軸とした療育サービスの実践メソッドが詰まっています。

  

 

発達の気がかりな子どもの上手なほめ方しかり方 〜応用行動分析学で学ぶ子育てのコツ〜

(著者:山口薫/学研)

 ただでさえ親は、子どもの「叱り方」については特に悩むものです。

時には、親の機嫌や都合で感情的になってしまうことも。。

子どもに対する親の関わり方の一つひとつが、子どもを伸ばしていくんだと

 改めて考えさせられる内容です。

  

 

発達障害の子とハッピーに暮らすヒント―4人のわが子が教えてくれたこと

(著者:堀内祐子、柴田美恵子/ぶどう社) 

アスペルガー症候群ADHD、LDという発達障害の診断を受けた4人のお子さんを

育てた著者が、悪戦苦闘の子育ての中から生み出したリアルな知恵や工夫が紹介

されています。

 

 

障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本

(著者:渡部伸 行政書士・「親なきあと」相談室主宰/主婦の友社

日々、苦労や心労の絶えない育児ですが、 

「親なきあと」を考えたことがあるでしょうか。

いつまでも心配は尽きませんが、障害のある子なら尚更です。

親が先にいなくなるのは自然の摂理。生きていく上で必要な「お金」の話について、

「親あるあいだ」に準備すべきことが紹介されています。

 

 

子どもはみんな問題児。

(著者:中川李枝子/新潮社)

絵本「ぐりとぐら」の作者でもある中川李枝子さんの本。

発達障害児だけでなく、育児に関わるすべての人が楽しめる内容です。

 

2歳半まで発語がなかった息子のその後

約1年ぶり、久々の更新になります。

息子は今、3歳になりましたが、今までが嘘のように

驚くほどのおしゃべりです。

 

変化が見られたのは、昨年12月。

今でもよく、その頃の動画を見返すのですが、

突然、急激な変化が訪れました。

12月前半までは1音しか発せなかったのが、

ある日、急に「(しょう)ぼうしゃ」と言ったのです。

それまで、消防車は「ボ」でした。

 

他にも例えば、バスは「バ」。バナナも「バ」。バイクも「バ」・・・。

という風に、1歳頃からの約1年半以上、全て1音でしか表現できずにいました。

それでも、日々共に過ごす我々夫婦には、例え1音でも、息子が何を言おうとしているのか理解できていました。

ずっと1音だけど、表現したい物事は着実に増えている。

本当に、ずっと一緒に生活していないと分からないほどの僅かな成長を糧に、

発語が訪れる日を祈っていました。

 

そして、「(しょう)ぼうしゃ」と言ったその日から、

息子の快進撃が始まります。

「(しょう)ぼうしゃ」がすぐさま、「しょうぼうしゃ」となり、

他の単語もどんどん出てくるようになりました。

 

これが「言葉が溢れる」ってやつか。

そう実感した出来事でした。

 

年が明けると、2語文、遂には3語文も出てくるようになりました。

朝起きてから夜寝るまで、ひたすら喋るようにもなりました。

これまでずっと我慢していたかのように、とにかく忙しそうに喋り続けているのです。

 

今では歌も歌えるようになりました。

ただ、会話のやり取りについては、まだ自分の伝えたいことを一方的に話す・・・という感じかも知れません。キャッチボールできる時とできない時があります。

とは言え、ここ半年の急激な成長は紛れもない事実で、それまでの言葉の遅れを考えると、まだキャッチボールができないのも無理はないのでしょう。

 

幼児期の差は、半年・1年遅れでもものすごい差を感じます。

息子の場合、1歳から1年半ぐらいの間は成長が止まったようでした。

しかし、早期療育をはじめ、後悔のないようにやれることはすべてやったと思います。

もちろん、療育はその後も継続しており、計2施設に毎週通っています。

 

平日通うこともあるので、昨年は有休を使い果たし、年度末は何度か欠勤しました。

今年度もまだ前半戦ですが、間違いなく有休が足りないペースで進んでいます。

それでも、後戻りできない貴重な時期を、息子の成長を最優先に過ごしたいと思います。

保育園で加配スタート|発達障害児サポートの加配制度

発達障害をもつ子どもが保育園に通う際、「加配」という制度があります。

僕も今回初めて知りました。

 

加配とは、居住している市区町村に申請することによって、

子どもが通う保育施設において、必要な支援を受けられる制度です。

保護者が自治体へ申請し、申請が通れば、

自治体から保育施設へ予算がおりる仕組みです。

 

申請のやり方については、 自治体指定の申請用紙に、

療育機関や医療機関から、「加配」が必要であるという

証明を記入してもらう必要があります。

 

また、割り当てられた予算について、何に使うかの判断は施設側に委ねられており、

例えば、保育士の人員を増やすといった場合もあれば、

教材・遊具等の購入やバリアフリー化といった施設整備を行う場合もあります。

 

そう、予算を何に使うかは保育園の自由なのです。

そこは完全に盲点でした。

 

我々は、6月の保護者面談(以下記事参照)の後、

すぐに加配の申請を行い、7月後半に保育園に申請通過の連絡がありました。

toyandshiro.hatenablog.com

 

 我々の希望は、今回の加配によって、

我が子に対してマンツーマンの保育士がつくことでした。

何の疑いもなく、そうなるものだと思っていました。

 

送り迎えに行った時に、絵本を読む先生の周りを囲んで

お話を聞くクラスのお友達。そんな中、一人輪から外れて遊んでいる我が子。

またある時は、逆に一人で絵本を持って立ちすくみ泣いている我が子。

「集団行動ができない」と言ってしまえばそれまでですが、

我が子には我が子のペース・興味関心があり、それに応えてくれる人がいてくれれば、

少しでも言葉を返し、微笑み返してくれる人がいてくれれば・・・と、

切に願っておりました。 

 

しかし、今回の保育園からの報告は、クラスの担任を

現状の3名体制から4名体制に1名増やすというものでした。

新たに誰か新しい保育士を雇い入れるということではなく、

既存メンバー内でのシフト強化といったイメージです。

 

加配申請は我々がしたのです。

「他の保護者の目も気にされるかと思いますが・・・」とか何とか

保育園から言われながら、我々が申請したのです。

 

しかし、蓋を開けてみれば、クラス全体の保育体制が

充実しただけではありませんか!

何故か勝手に恩恵を受けていらっしゃるじゃありませんか!!

 

これには納得がいくはずがありません。

保育園に物申すため、まずは自治体担当課へ制度に関する確認を取りました。

すると、前述の通り、申請者からの強制力は基本的に無く、

あくまで受け入れ側の保育園の判断に委ねられるとのことでした。

療育ではなく、保育の場であるということです。

 

確かに一理ありますが、それでも納得いくはずがありません。

そこで、せめて責任の所在を明確にして欲しいという要望を出しました。

 

4名体制でふわっと見るということではなく、

家庭や別途療育機関で取り組んでいる内容を伝えることにより、

担任間で共有してもらう窓口(責任者)を立ててもらうことにしました。

定期的にその責任者との面談もお願いしています。

 

まだ始まったばかりですので、その後の動向については

また追々書きたいと思います。